閉鎖病棟での入院体験記です。
こんにちは。統合失調症彼女の『あず』です。
今回は、入院して初めて知った事や、様々な出来事についてお話しようかと思います!
※あくまで、私の入院した病院での出来事であり全ての閉鎖病棟がそうという事ではありません
男女混合の病棟
病院や病棟にもよりますが、男女混合の病棟もあります。
私が入院した病棟も男女混合でした。
基本的には男女で分かれているそうですが、患者数や病院の状況によっては、男女混合の病棟に入ることもあります。
私は、女性のみのフロアが満床だったのと短期入院であった為、「一緒でも構わない」という話になりました。
薬の管理
精神疾患も、投薬治療が行われます。
錠剤・液剤・塗り薬、、、など様々ありますが、どれだけ「自分で管理できます!」「過剰に飲む事や、治療以外の目的で飲むことはしません!」などと言っても自己管理は出来ません。
というより、禁止されている、という表現の方が近いかもしれません。
かくいう私も、うつ状態が酷い時に正常に、薬の自己管理ができるかと言われるとそんな自身はありません、、、。
いまはODが身近にあるかと思います、、、。
入院生活でのお薬は、全て病院側が管理しています。
精神薬以外にも普段服薬している、常備薬もです。
例えば、「食後 1錠」という決まりがあったとしたら、食事をとった15分後にアナウンスが流れ、看護室の前に1列で並びます。
そして、名前と識別バンドを見せて、看護師さんの目の前で飲み、口の中を見せて飲んだかを確認してもらう、という順になります。
名前が呼ばれるわけではないので、「食後の服薬がある人は看護室前にお並び下さい」などのアナウンスの後に自ら向かうのです。
忘れていても、その後看護師さんが部屋まで来てくれるので飲み忘れなどはないです。
たまに、「今日は飲みたくない」なんて時もありましたが、担当医の診察を受け、なぜ飲みたくないのかしっかり話し合い、担当医からOKが出れば、飲まなくてもいいよ、という感じでした。
お風呂の頻度
フロアでひとつしかない為、毎日入るというのは難しいです。
というより、うつ状態が酷い時はお風呂に入ることすら身体が重たく難しいですよね
お風呂の頻度は、2日に1回でした。
「男性のみ」「女性のみ」といった感じで交互でした。
16~18時の間に各自で入る、ということです。
介助が必要な方はお昼頃に入っていました。
お風呂に必要な、アメニティ類やドライヤーはもちろん病院管理です。
人によっては自分で管理してもOKでしたが、病院判断である人は入浴の間、すぐ側に看護師さんがいました。
お風呂を出たあとは看護師さんに「ドライヤー貸して下さい」と申し出、洗面室で使います。
その洗面室にも1人看護師さんがいました。
ドライヤーにはコード(紐?)がある為、危ないのです。
嫌だった事は、異性が間違えて入ってきて大騒ぎ、ということはありました、、、。
万が一がある為お風呂には鍵はありません。
ドアには大きく「女性のみ」「男性のみ」と書いてはありますが、正常な判断が出来ないというのは怖いなとつくづく思いました、、、。
自由時間は何をしているの?
娯楽は少ないです。
病院にあったのは「ボードゲーム・本・テレビ」だったかと思います。
テレビはホールに1台あって、ついてる時間も決まっているので好きなものを見られるわけではありません。
私は、塗り絵にハマっていました!
無心で出来るし、綺麗にしようと思うと意外と時間が経ちます!
面会時に塗り絵と色鉛筆を貰ってずーっとやっていました!
色鉛筆を削るのはもちろん、看護師さんにやってもらいました。
刃物なのでね
ただ、外出許可が出ている人はもう少し自由です。
中庭に行けたり、病院敷地内の散歩、近所のコンビニに行けたり、スマホも自由時間内だったら使えます。
自由時間内に散歩もあったようで
①許可が出ている人は、コンビニや公園などの周辺OK
②看護師さん同伴の許可が出ている人は、集団でお散歩など
③許可が出ていない人は、フロアのみ
ちなみに、私は③でした
連絡手段は?
主な連絡手段は3つです。
①看護師に伝えてもらう
看護師さんに、電話で伝えてもらうか、何かしらの用事で病院に来た際に伝えるかといった方法です。
これは、完全に隔離された人かと思います。
②公衆電話を使う
フロアに1個は公衆電話はあるので、テレカを使って電話していました。
私は週に1.2回親にかけて、「◯◯が欲しい」やその日の出来事を話していました。
公衆電話は24時間いつでも使っていいようでした。
③手紙を書く
紙と封筒は看護師さんがくれますが、切手代は自己負担です。
電話と手紙で連絡をとるなんて、改めて手紙を書くとゆっくりと伝えられるので私は好きでした。
さいごに
私が体験した中の話ではありましたが、精神科入院の中はどうでしたか?
「それは嫌だな~」ってところ、「そんなに管理してやってくれるの!」なんてところもあったかと思います。
まあ正直、いまとなってはなんで自己管理出来なかったんだろうと思えますが、うつ状態が酷い当時は、なにも自己管理が出来ませんでした。
「朝に起きてカーテンを開ける」そんな事すら出来ませんでした。
人間が生きていく上で必要最低限の事を支えてくれたり、退院した後も自分で出来るようにサポートしてくれます。
入院する事は悪いことじゃないです。
今よりもっといい自分に近づくために、医療機関を頼ってみてはいかがでしょうか!